ぬいを全裸に改造しよう①
数年前にキューポッシュの改造について記事を書きましたが、最近はぬい服を作っています。
ゲーム等のキャラのぬいぐるみの着せ替えが流行っていますが、ぬいによっては元々プリントされている服が透けて見えてしまったり、手まで柄がプリントされているのがはみ出て見えてしまったりしますよね。
そこでまず、私の場合はぬいを全裸に改造します。
以下、説明の中でぬいぐるみを解体しているため苦手な方は避けてください。
プロではないのでかなり自分ルールで作っています。完成すれば何でもええわいの精神です。緩く楽しみましょう。まず、今回使うのはツイステぬいのマスコットサイズの方です。
大きい方も改造したのですが、マスコットの方がパーツが少ないので圧倒的に楽です。初めての方にオススメ。
大きい方も手順は一緒です。
全裸にした後放置すると可哀想なので、服を準備してからの方が良いかもしれません。
◾️使うもの
1.改造するぬい
2.裁縫セット(バラで購入する場合は最低限以下があればできる)
→縫い針
→裁ちバサミ
→リッパー
3.縫い糸
・太口で赤などの目立つ色(仮縫いで使う)
・細口で白などの目立ちづらい色
4.キャラの肌色の生地
説明内ではトイニットのスキンというカラーを使っています。マジックテープがくっつくので、小物にマジックテープを仕込めば持たせることができます。
5.チャコペン(熱か時間経過で消えるものがベスト)
6.ほつれ止め液
7.アイロン or ヘアアイロン(無くてもOK)
ミシンを使う場合は本縫いのところでミシンとミシン糸を使ってください。色は白で良いと思います。
◾️改造の手順
① 改造用のぬいを準備
冒頭と同じ画像ですが、マスコットの場合はできれば式典服は避けてください。
解体すると分かるのですが、制服などの場合体が2枚の生地で作られているのに対して式典服は4枚で作られています。
上:式典服を解体したもの、下:制服を解体したもの
作れないわけではないのですが、単純に解体が手間なのと解体後の生地を型紙代わりに使いたいので調整がちょっと面倒です。
慣れない方はまず式典服以外の改造がオススメです。
(一回綺麗に解体すれば最初の生地を型紙として使い回せるので…)
② リッパーで縫い目を解いていく
使うもの:ぬい、リッパー
実験着やキャラ特有の装飾がある場合は邪魔になるので、縫い付けてあるものはリッパーで切って接着されている物はむしり取ります。
つま先や脚など、縫い目が見やすいところを狙ってリッパーで糸を切ります。
リッパーは意外と切れ味が良いので、勢いがつくと生地まで切ってしまいます。注意してちょっとずつ解いてください。
3〜5箇所くらいリッパーで糸を切ったら、お腹側と背中側の生地を引っ張って隙間を広げながら進めると糸が見やすくて切りやすいと思います。
解体が進むと綿が出せると思うので、綿は取り出して取っておいてください。再利用します。
頭側に進んでいくと頭部と体を繋いでいる糸と頭部を構成している糸がちょっと紛らわしいので、頭部を構成する糸を切らないように注意してください。
③ 解体した生地にアイロンをかける
使うもの:ぬい、アイロン(ヘアアイロンも可)
本当は解体のところをもっと詳しく書くつもりだったのですが、写真撮影を忘れてここまで飛んでいました。
解体はとにかく焦らないで丁寧にやっていただければと思います。
解体した生地は縫われていた位置から外側がクルクルしていて、型紙に使うには不便なのでアイロンで真っ直ぐにします。
アイロンは服用ではなくヘアアイロンで大丈夫です。上手く挟んで真っ直ぐにしてください。火傷に注意です。
私は100均で500円で買ったミニヘアアイロンで作業しますが、手軽なのでオススメです。火傷に注意です(何度も言いますが気をつけてください)
アイロンもヘアアイロンも無い場合、火傷が怖い場合は、生地に転写する際に大きめに転写すれば大丈夫です。
④ 生地に転写する
使うもの:ぬい、チャコペン、キャラの肌色の生地
解体した生地を肌色の生地の裏面に、裏返して重ねます。チャコペンでフチをなぞりましょう。
アイロンをかけなかった場合は、クルクルしている部分も加味して大きめに描いてください。
お腹側と背中側でそれぞれ転写します。
⑤ 生地を線に沿って切る
使うもの:生地、ハサミ、ほつれ止め液
生地を切っていきます。
切れたら、熱で消えるチャコペンを使った場合はアイロンかドライヤーで温めて線を消してしまいましょう。
線が消えたら、ほつれ止め液で周りをぐるっと保護していきます。
ほつれづらい生地の場合はほつれ止め液はつけなくても大丈夫です。
ほつれ止め液を使った場合は、乾くまで置いておきます。乾く前に焦っていじってしまうとほつれ止まらないので注意です。
⑥ 縫い代を描く
使うもの:チャコペン
慣れないうちは縫い代を描いておくと縫いやすいです。2枚のうちの1枚だけで良いです。裏面に以下の赤線のように首以外を縫うイメージで描きます。私はよく縫い代を描かずに縫って後悔するので、描いておくと安心です。
今回も描かなかったので画像がありません。すみません。
生地の切り目から3ミリくらい内側が縫い代の目安です。
⑦ 仮縫いをする
使うもの:赤など目立つ色の糸、縫い針
ぬいの生地はちょっとふわふわしているので、そのせいで生地がズレやすいです。待ち針を何本刺しても足りないので仮縫いをしましょう。
あくまでも“仮”なので、後でこの縫った糸は抜きます。抜きやすいように目立つ色の糸を使います。
生地のオモテ面が内側に来るように重ねて縫いましょう。
これは左側の縫い目が荒いので悪い例です。糸が足りなくてこうなりました(言い訳)
縫い目が荒いと生地がズレてしまって仮縫いの意味が無くなってしまいます。縫い目は3〜4ミリくらいで縫っていくと良いです。
縫い代を描いた場合は、縫い代の真上ではなく少し外側にズラして仮縫いします。本縫いと仮縫いが重なってしまうと、後から仮縫いの糸を抜くのが大変だからです。
⑧ 本縫いをする
使うもの:縫い針、白など目立ちづらい色の糸
仮縫いができたら、本縫いです。縫い代に沿って縫っていきましょう。
画像はミシンで縫いましたが、マスコットサイズですし手縫いでも大丈夫です。
手縫いの場合は2ミリ以下の縫い目で縫いましょう。返し縫いとかが分かる場合は、返し縫いとかの方が頑丈になるかもしれません。でも縫えればなんでも良いです。
⑨ 仮縫いの糸を抜く
使うもの:リッパー
仮縫いの糸を抜きます。仮縫いは本縫いより縫い目が荒いので、何箇所か切ればスルッと抜けます。
本縫いの糸を切ってしまわないように注意してください。
縫い代を熱で消えるチャコペンで描いた場合は、このタイミングで熱して線を消してしまいましょう。
⑩ 裏返す
首の穴から生地をひっくり返します。 腕や脚は小さくて手では返しづらいので、リッパーの逆側や綿棒などを使うと良いです。 上手く裏返せたら、解体の際に出した綿を詰め直しておきましょう。トイスケルトン(骨)を入れる場合はこのタイミングで入れておきます。 あとは頭部と胴体を繋げるだけなのですが、文章が長くなってしまったのでそこの説明は次回とさせてください。