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初めてのキューポッシュ改造(やり方まとめ)



思ったより多くの方に見ていただけて、やっぱり「改造してみたいけど何からすれば良いの?」と思ってる人は多いんだなーと感じました。
エアブラシ使わずに全て筆塗りでもできるし、ちょっとずつ形ができてくるのは凄く楽しいのでみなさんぜひぜひ…!

今公開している記事を読み返してみると流れが分かりづらいことに気付いたので、私がやったことの流れのみを書きました。
改造途中でのまとめな上、初心者知識のため拙いですがご容赦ください。


~~~~初めて改造する人が買うようになると思われるもの(参考値)~~~~~~~
キューポッシュ本体(3,000~5,000円)
改造の元となる本体

カッター系(モデラーズナイフ 500円)
本体やパテを削る刃物
ヤスリ(研磨スポンジシート400程度 400円)
   (粗いの:スポンジシート180 400円)
   (細かいの:スポンジシート600 400円)
デコボコをなだらかにしたり、ザラザラをツルツルにするシート
マスキングテープ(模型用マスキングテープ 400円)
パテや塗料が付いて欲しくない部分を守るシール状のテープ
パテ(私が使った方:エポキシ造形パテ 高密度タイプ 100g 1,000円)
  (速硬化タイプ:エポキシ造形パテ 速硬化タイプ 100g 1,000円)
紙粘土をプラスチックにしたようなもの
塗装下地(タミヤ ファインサーフェイサー 450円)
細かい傷を埋める塗装の下地
塗料のうすめ液(Mr.カラーうすめ液250mm 650円)
塗料の粘度を適度に保つもの 絵の具を使うときの水と同じ役割
塗料皿(10枚入り 200円)
塗料とうすめ液・塗料と塗料を混ぜるときに使う パレットのようなもの
塗料(Mr.カラー黒・白・緑・青・赤・黄 各200円)
色を染めるもの
油性ペン(ガンダムマーカー スミ入れ用 黒 230円)
目の輪郭など清書に使うペン
平筆(タミヤモデリングブラシ 極小 500円)
平らな筆 比較的広い面積に色を塗るときに使う
面相筆(タミヤモデリングブラシ 超極細 500円)
細い筆 細い線を描くときに使う
トップコート(つや消し 500円)
仕上げをするスプレー 表面の保護などの役割
瞬間接着剤(タミヤ 700円)
細かいパーツをくっつける
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー合計12,000円程度ーーーーーー
あくまでも最低限揃えた場合ですし、値段も大まかなものです。


サーフェイサーとかはしっかり磨けば別になくても良くね?と思うのですが、参考にしたサイトではみんな使っているので一応…。
逆に、なくてもどうにかなるので入れませんでしたが、タミヤのスペアボトルなんかが1つあるとうすめ液を入れて筆洗いにできます。液の交換もそんなに頻繁に行うものではないので、塗料皿に出して筆をすすぐよりかは経済的かも。使わないときは蓋できるし。

私の場合はパーツへし折って本体もう1体買ったり同じ筆2本買ったり本物のリボンつけた~い❤とかラメ入れよ❤とか調子に乗って買いものしたので無駄遣いめっちゃしてます。財布の紐をキツくして臨みましょう。こだわろうと思えばいくらでもこだわることができますね…。




❶自分が作りたいキャラに似たキューポッシュを選ぶ
Amazonで買うとだいたい安い。
主に選ぶ時の着目点としては2点です。

・髪型
キューポッシュの髪の毛は案外細かく表現されてたりします。似た髪型の子がいるならそのまま使った方がクオリティは高いかも。

・服装
パテで服まで作りたいのであれば、イメージに近いボディの子を買うのが楽です。
服装にこだわらないのであれば、頭部だけ改造してコスプレ感覚で楽しむのも良いと思います。アンちゃんとかスク水ボディとか追加で買えば、布の衣装も着せ替えできます。

表情は消して自分で描くことができるので、そこまで重視しませんでした。
ただ、口の部分はどの形も溝が掘ってあります。口部分に手を加えたい場合には、なるべく唇のみ、小さく表現されているものの方が自由に改造できると思います。
キャラの目をデフォルメ化するのが苦手な方は、公式のデフォルメ絵とか、二次創作で描いてる人もいっぱいいると思うのでそちらを参考にしてみるといいかも。



❷部品をバラしつつ、どこを改造していくか決める
改造していく中で、大幅に変えるところと殆ど変えないところが出てくると思います。
私の場合はとりあえずバラしながら計画を立てました。


バラす前に改造前の状態として写真を撮っておくと、改造していく中で「ここまで改造できた」というのが比較できてモチベーション保つのに良いです。
関節部分はバラす時に折れやすいので、温めながらバラす、球体部分をペンチで持ってゆっくり抜くなど注意しましょう。




❸髪型の改造
ある程度どこをどう改造するか決まったら、さっそく実行していきましょう。
最初に髪型を改造し始めたのは色々理由がありますが、なんとなくパテを使いたかったからです。今思うと硬化を待ったりで時間かかるから正解でした。硬化待ちの時間で他の作業も進めています。

髪型改造の流れとしては
①元々の髪型をカッター等で削る
基礎と理想の違いによって削る量は変化します。削る量が少ない場合も、パテが付きやすいようにヤスリ(400くらい)で表面を荒らしておきましょう。刃物を使う場合は、刃の進む先に手や指を配置しないように注意しましょう。割と刺さる。



②パテが付いたら困る部分をマスキングテープでカバー
前髪と後頭部、前髪と顔面などパテでくっついたら困る部分をマスキングテープで覆います。
私は模型用でなく、家にあった柄付きのマスキングテープを代用しました。パテに柄が写りますが、どうせ削るし磨くからOK。気になる方は模型用を使いましょう。


③パテを盛る
パテをこねこねして前髪、後頭部につけていきます。
私は前髪だけ先につけて硬化を待ち、大体の作業が終わってから後頭部に移行しましたが、同時に作業していった方が良いと思います。
別々で進行したことによって前髪と後頭部の間で高さに差が出ました。同時に盛って同時に硬化待ち、同時にやすりで削った方が綺麗に合わせられます。
私の場合、髪型は凄く苦戦して複数回パテを盛り直して削り直しました。イメージより長めにパテをつけて削っていくのが安定するように思います。
また、部分的につけると段差ができやすいように感じたので、一部分だけ長くするetcの場合でも全体的に薄く被せた方が磨くときに楽かも。上手い人だとそんなこと関係なく綺麗に磨き上げているので、技術不足もあると思いますが。
↓最初盛ったとき              ↓最後の方
   

④パテの硬化を待つ
今回使ったのは硬化時間12時間程度の、硬化まで時間がかかるタイプのものです。
すぐには形決められないし~。時間かかるタイプが良いな~。なんて思いながら選びましたが、早く硬化するタイプでも6時間かかります。速硬化タイプでも十分悩む時間はありますので、そちらをお勧めします。
パテの量については、100gを買いました。髪の毛を盛り直したりなんだりで結局100g使いきったので、100gあっても良いと思います。余ったら小物も作れるし。

⑤髪の流れ・毛先を下書きする
鉛筆を使って大体で下書きをしました。
ネットで参考画像を探しましたが、案外後頭部の画像って少ない気がします。
私は結局デレステでMVのスクショを撮って参考にしました。アニメのキャラであればアニメを見直しても参考になるシーンが見つかりそうですね。


⑥下書きに沿ってカッター等でザクザク切っていく
下書きに合わせて大まかに切ります。


⑦ザクザク切った髪を整えていく
ジャガイモの面取りしていくイメージ。
鋭角を鈍角にしていく作業。角を丸くしていきます。
これで割と立体感出る気がする。
  

⑧顔パーツやボディと合体させてみる
実際他のパーツと組み合わせてみると、髪が干渉して腕が動かない、首が動かせないなどなど問題が見つかると思います。綺麗に磨いてから見つかると悲しいので、必ず組み立ててみてください。また、改造中のボディとチェックのために使ったボディで首周りや肩の装飾が違う場合があるので注意。
下の画像のように組み合わせたときも、肩にかかっている髪が太すぎて肩関節とぶつかって首がうまく入りませんでした。腕もあまり上がりません。

髪を削って改善するか、腕の可動域が狭いままでいくか選びましょう。

⑨磨く
粗いヤスリでデコボコやキズを減らし、細かいヤスリでツヤツヤに磨きます。

➉下地を噴く
塗装下地としてサーフェイサーを噴きつけます。
頭部の内側に入ると困るので、マスキングテープで覆います。

左側の画像で分かりますが、一気に噴きすぎて水たまりみたいになっています。
あと、右側の画像では気泡が入ってしまっているのが分かりますね。
スプレー系は焦らず、少しずつ噴いていくのが綺麗に仕上げるコツです。少し噴いて乾かしてから、もう一度噴く。それを繰り返します。
私は少しずつ噴くのができなくて、結局気泡ができた部分、変に厚くなってしまった部分は乾いてからヤスリをかけて綺麗にしました。

⑪塗装
基本の色、影になる部分に塗る色など作って塗装していきます。
塗り始めは左の前髪のようにまばらになりますが、塗り重ねると右のようになります。
塗るときは、同じ方向に向かって塗ると綺麗になるように思います。


トップコートを噴く
つや消し、光沢など種類があるのでお好みのトップコートを噴きつけて完成。
個人的には、髪部分はつや消しの方が公式に近い感じがして好き。


❹ボディの改造
頭部のパテの硬化を待っている間にボディ改造を進めると効率がいい。
ボディ部分が上半身と下半身で分かれる場合は分けて作業をしましょう。
①下準備
ボディの改造をする場合は、不要なパーツが付いていることもあります。それらを剥がすなり削るなりして取っておきましょう。
逆につけ足したいパーツがあればパテで作っておきます。
↓脇腹のリボンをむしり取ったところ


②パテなどで装飾をつける
フリルを足したりパーツを増やしたりの作業はパテで行いました。
真鍮線を内蔵してピンバイスで本体に穴を空けて突っ込む~という方法をたくさん目にしましたが、真鍮線で固定したいほどのパーツがないため接着剤でペタペタ。
↓脇腹の穴を塞いで、正面のフリルを増やしました。


③塗装
パーツを全てつけたら塗装をしました。たぶん下地噴いた方が良いのですが、忘れて一部塗り始めてしまったので飛ばしました。
買うものリストの6色で大抵の色は作れるので、調整しながら好みの色を作ります。
塗料はそのままだとすぐに糸を引くくらいぬちゃーっとしてしまうので、程よくうすめ液を混ぜながら進めましょう。
うすめ液が多すぎると着色が薄くなりますし、少なすぎると伸びが悪くなります。この辺は塗っていれば慣れます。
デコボコしている場合には、低い部分から塗ると良いと思います。下の画像は高い位置から塗ったので、低い位置を塗るときに筆が当たってしまい結局塗り直しました。


トップコートを噴く
つや消し、光沢など種類があるのでお好みのトップコートを噴きつける。

⑤別素材をつける
別の素材をつける場合は、トップコートを噴いたあとでつけます。




❺顔の改造
顔も塗料を使うので、パテの硬化や塗装した別のパーツが乾くのを待っている間に進めてしまいましょう。デカールというシールのなんか難しいやつ(私の認識)を使う方法もありますが、それを作る技術があったら苦労はしません。直で描きます。
目の描き方は日記形式の方にも書きましたが以下の感じです。

①書いてある目を消す
うすめ液で消えます。綿棒などで擦りましょう。
眉毛とか頬の色とか残したい場合は、一緒に消してしまわないように注意。
化粧とかで使う先がツンツンした綿棒を使うと便利です。


②下書き
鉛筆で薄く下書きします。
失敗して消すときは、まず消しゴムで消してうすめ液で擦るのが一番綺麗に消えました。
目を描くのが心配…という方が多いと思うのですが、下の画像で分かるように目のところが若干窪んでいます。目の位置は掴みやすいと思うので、あとは資料を見ながら適当な紙に練習してから臨みましょう。


③目の輪郭を描く
ガンダムマーカーの黒を使いました。
まつ毛などは後からいくらでも太くできるので、この段階ではあまりこだわらなくても平気です。


④薄い色から塗る
白以外の薄い色から重ね塗りをしていきました。
薄い水色で全体を塗る→残したい部分を避けて水色で塗る→藍色で塗る といった順番



⑤白目とハイライトを入れる
つや消しのトップコートを噴くのであれば、トップコート噴いた後でハイライト入れるとちょっと雰囲気変わるかもしれません。目にレジン入れてるのとかキラキラして可愛いですよね。知識も材料もないからクリアー塗るくらいしかできないけど。

⑥眉や二重の線、頬などを描く
必要な部分を描き加えます。
二重の線なんかは、うすめ液多めでちょっとずつ重ねて描いていくと濃さの調整が上手くいくと思います。



トップコートを噴く
完成したらトップコートを噴きます。一気に噴くとせっかく描いた顔がデロデロに落ちますので少しずつ。

並べて遠めの位置から噴きつけました。


室内で作業したので段ボールの中で。PCのこととか臭いとか考えると外でやった方がいいです。




ものすごく大まかな流れですが、こんな感じで今は作業を進めています。

質問などはコメントでいただければ出来る限りお答えします。